ものくろ記録

同人サークル『黒白けしごむ』『*Petal』の活動記録や作った本の所感など雑多に。

小説同人誌の段組み(A6サイズ編)

どうも、モノです。

小説同人誌を出して1年ちょっと経ったので、備忘録的に段組について書いていこうと思います。今回は一番冊数を刷ったA6(文庫)サイズについて。

この1年間で小説同人誌を発行しながら、せっかく文庫本サイズで作るのだから目指すは商業文庫(純文学)に限りなく近い文庫本!と目標を掲げ、講談社ノベルスを参考に段組を組んでおりました。

主な使用印刷所はOneBooksさん。

sdekmono.hatenablog.com

こちらの記事でも紹介している印刷所です。

他の印刷所ではオプション料金になるカバーと帯が標準でついてくるのが一番の利点。印刷料金もお財布にやさしいため、文庫本を出すならここが一番オススメです。

詳しいことは上記のリンクを参照いただくとして、実際に作った本がこちら。

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右が帯ありで左が帯なしです。両方共カバーあり。

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本文用紙を一番薄いスカーレットノベルス33.5kg(紙厚0.080mm)にしていただいて、左が212ページ、右が100ページです。体感として200ページを超えると厚さが市販の文庫本に近くなります。
いくつか種類を刷った中では
・カバーにクリアPP

・表紙は色上質紙

が一番それっぽくなります。逆に表紙をフルカラーにしてしまうと色を置いている関係上表紙が反ってしまったりカバーが合わなかったりしてしまうので、表紙はシンプルに色上質紙に文字のみがベターかなと。

(表紙フルカラーにした結果、何もしていないのにしわしわになってしまった本があります)

表紙の上質紙の色に迷った場合は印刷所にお任せもできるので相談してみるのもありだと思います。

 

■本文の段組

使用ソフトはInDesignです。Wordの設定はわかりませんが、左右ページで見開きで分けて設定できるなら同じ感じにできると思います。

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本文の段組は38文字×16行。文字サイズは13Q

1ページあたり608文字。見開き1216文字。講談社ノベルス文庫と同じ段組にしています。

天地は文字数に合わせて12mm(地がやや広くなっています)

ノドを16.75mm。小口を10mm

個人的には小口を何mm離すかでノドを決めるとよいかなぁという印象です。

(1ページの文字数を決めていれば、全体のサイズが決まるので、小口の位置どりだけ決めるとスマートかなと。)

上記の設定でレイアウトグリッドを組むとこうなります。

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見開きで左右のバランスを取っています。タイトルとルビは左ページの上に置くとそれっぽい。ルビの位置も左右で分けると純文っぽさがでます。

上記の設定で印刷したものがこんな感じ。(本文フォントは小塚明朝Proです)

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同一設定で本文フォントを源暎こぶり明朝にしたものがこちら。

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手前味噌ですが文庫本っぽい。めっちゃ文庫本っぽい。
ただ、実際に印刷してみると気になるのが本文のフォント。同じ設定で流し込んでいても本文フォントが違うだけで見栄えは大きく変わります。

 

■本文フォントについて

本文フォントについてはググると色々なサイトが出てくるので、自分の中でしっくりくるフォントを探してみてください。オススメはフリーフォントの源暎こぶり明朝。

okoneya.jp

 

個人的には小塚明朝だと行間が狭く見えてしまうので源瑛こぶり明朝に変更しました。

本文フォントを決めるための比較とか作ったりしてました。こんなの。

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最近では濁点喘ぎ対応でIPAx明朝もオススメされていますが、InDesignでは源暎こぶり明朝でも問題なく濁点喘ぎに対応しているので、個人的には好みかなと思います。
小塚明朝もそれ単体で見ればとてもやわらかくポップなフォントですし、読みづらさはないのですが、自分の求める文庫本の本文フォントとはややかけ離れていたので変更しました。
逆にポップなフォントが欲しい場合は小塚明朝が良いのかもしれません。

 

あくまで自分の好みを追求した段組みなので、これが正解!というものではありませんが、これから小説同人誌を作る方の参考になれば幸いです。